2013年5月17日金曜日

自分らしい美しさを追求する旅への誘い Part Ⅰ

Schwarzkopf Online インタビューより


今年1月にオープンしたばかりのNORA Journey。ナチュラルウッドを基調とした店内には穏やかで心地よい時間が流れています。本店のNORAとはまた違う、新しいタイプのサロン。代表を務める田中衛さんに、その独自のコンセプト、そしてそこから生まれるクリエイションについてお話ししていただきます。


【 女性がヘアスタイルを変えるとき 】

シュワルツコフ(以下、SKP): NORA Journeyの立ち上げのきっかけ、そしてコンセプトについてお聞かせください。
田中衛さん(以下、田中):本店のNORAは2007年にオープンして以来、多くのお客様に支持をいただいてきました。そこで、もう一店舗増やすうえで、NORAとはまた違う新しいコンセプトのヘアサロンを立ち上げようということになりました。新しいサロンの在り方について考えるうえでキーワードとなったのはJourney(人生の旅路)です。女性が自分らしい美しさを探し求める旅路という意味を込めて「Journey to my beauty」、そして、都会的で心地の良いヘアスタイルを私らしく、という「Urban Relax Style」がスタイルの根底となっています。年齢で分けるのではなく、あくまで自分らしい美しさを追求する思考を持つ方に向けたサロンとなっています。
SKP:このコンセプトに辿り着いた経緯とは?
田中: 僕は17年この地域で美容師やってきましたが、自分の好み云々というより、単純に「なぜ女性は美容室に行くのか」というところをもう一度考えてみたんです。女性って、学生から社会人、社会人から結婚して、出産し、子育てをする、というように、いろいろなライフスタイルの変化のタイミングで髪型を変えるんです。それは男性とはまた違う考え方で、女性って心境の変化と一緒にヘアスタイルを変えるんです。そうした女性の人生の旅路の通過点に、ヘアサロンがあると思います。ですから、トレンドは全てではないんです。心境の変化に合わせてヘアを変えるうえで、付加価値としてトレンドが取り入れられるのです。
SKP:なるほど。女性にとってヘアスタイルと人生とは、密接な関係があるのですね。
田中:お客様の気分の変化に対応し、的確なスタイルを創り上げることがヘアサロンの役割だと思っています。



【 重要なのは「女性像」を打ち出すこと 】

SKP:一人ひとりに合ったヘアスタイルを創るうえで、その軸となるものは何でしょう?
田中:NORA Journeyでは、シーズンごとのスタイルを提案するのではなく、女性像を打ち出すことを大切にしています。ですから、ホームページ上で紹介しているスタイル写真も、あえて隠し撮り風に撮るなど、ヘアスタイルそのものというより、女性像が写し出されるような演出を心掛けています。「こんな雰囲気がいい!」とお客様に共感していただければ嬉しいですね。
SKP:お客様に求められる要素とは?
田中:幅広い年齢層の方々がいらっしゃいますが、より自分らしさをブラッシュアップしたいという方が多いですね。傾向として強いて挙げるとすれば、ダメージよりもファッション的要素を先行したカラーリングを楽しんでいる方が多いです。もちろん、トリートメントのオススメや、日々のヘアケアのアドバイスにも力を入れています。春夏シーズンとしては「ポジティブ」「楽観的」というキーワードが出てきていますが、様々なスタイルがある中で共通するのは、素髪のような美しさです。創り込みすぎず、ナチュラルなツヤ感があり、適度なボリューム感のスタイルですね。
そして、僕たちが裏テーマとしているのが、「プロフェッショナル」。サロンに来た翌日から約2ヵ月後までスタイルを楽しんでいただくのが、ヘアスタイリストの仕事です。当たり前のことなのですが、もう一度その基本に立ち返って、お客様に満足していただくことが、今の時代、特に重要なのではと思っています。



http://online.schwarzkopf-professional.jp/special/stylist/19/ 原文

田中 衛